【ＤＴＳ】ＤＴＳパレット、障がい者の就労支援　企業内で15日間の実地業務訓練を開始

サービス

現場の実務を通じ就労への自信づくりへ､指導役社員の成長をも促す

　株式会社ＤＴＳ（東京都中央区、代表取締役社長　北村友朗）の特例子会社である株式会社ＤＴＳパレット（東京都中央区、代表取締役社長　鎌田哲司）は、障がい者雇用促進のための取り組みとして障害者委託訓練の「実践能力習得訓練コース」を受託し、2023年4月から訓練生の受け入れを開始しました。

　日本では障がい者の就業支援として、知識・技能の習得支援や能力開発など、さまざまなサポートが実施されています。しかし、就業前に実業務を肌で感じる機会は少なく、就業後にチームや上司への報告・連絡・相談等の対人コミュニケーション、スケジュールや納品物の品質を意識した作業、トラブル等のイレギュラー対応などに困難さを感じ、短期間で離職してしまうケースが多いという課題もあります。

　ＤＴＳパレットはＤＴＳグループのビジネスサポート業務において10年以上の実績を誇り、印刷業務や郵送物の仕分け、拠点内・拠点間配達、画像制作・動画編集など100種類以上の業務を受注してきた実績があります。実践能力習得訓練コースでは、印刷業務や庶務業務を中心とした訓練を実施します。訓練生は企業で働く先輩の姿からノウハウを学び、一方で社員自身も作業者としてだけでなく、指導担当者としての自信や成長につながります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　4月17日に行われた開講式（左）と、印刷作業を行うＤＴＳパレット社員

＜障害者委託訓練と、実践能力習得訓練コースについて＞

　日本では、障がい者の職業の安定を図るため、国、都道府県、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構、民間教育訓練機関等が必要な連携を図りながら、職業訓練の実施、訓練技法の向上等に取り組んでいます。

　東京都の障害者委託訓練は、東京しごと財団がハローワークと連携して、企業、社会福祉法人、ＮＰＯ法人、民間教育訓練機関等の多様な訓練委託先を活用し、障害者が住む身近な地域で多様な職業訓練を実施することにより、障害者の職業能力の開発・向上を図るものです。「知識・技能習得訓練コース」「障害者向け日本版デュアルシステム」「実践能力習得訓練コース」「eラーニングコース」「在職者訓練コース」があり、実践能力習得訓練コースでは企業等を委託先とし、事業所現場を活用した実践的な職業能力の開発・向上を目指します。

<ＤＴＳパレットが実施する実践能力習得訓練コースについて>

　ＤＴＳパレットは公益財団法人東京しごと財団から、より実践的な技能を短期間で習得できる障害者委託訓練の「実践能力習得訓練コース」を受託しました。

　今回の実習内容としては下記の分野を中心に行い、将来的にはニーズの高い専門的な動画・デザイン系の制作の支援を行う予定です。そして、ＤＴＳパレットで培ったノウハウを取り入れた実践的な技術を習得することで、就職活動における訓練生の自信につなげます。

■主な実習内容

1.ＤＴＳパレットが所有するオンデマンド印刷機を使用した印刷業務の習得

・名刺のデザインから検品までの一連の業務

・会社案内の印刷・検品業務

オフィスクリーンの様子

2.庶務支援業務

・郵便物の仕分け、拠点内の配送業務

・オフィスクリーニング　等

・総務請求書処理代行業務

・社員証、入館証の撮影～印刷業務

■訓練スケジュール

・訓練時間：10:00～15:00（訓練4時間、昼休憩60分）　　　　

・訓練日数：15日間　

・訓練休日：土・日・祝日

名刺印刷作業の様子

＜ＤＴＳパレットの職場環境＞

　ＤＴＳパレットでは社員が安心して働けることを最優先とし、職場環境の改善を常に行っています。例えば、仕事を受注する際には、個々人の能力に応じて時間的余裕をもたせた納期調整を行う体制をしいています。また、通院休暇制度を設けると共に、社員の自主的な体調管理を促しています。2018年には下肢に障がいのある社員が末永く働けるようテレワークを導入しました。職場にはカメラやZoomやTeamsなどのコミュニケーションツールを使用し、リモート勤務でも会社の様子が伝わるよう配慮しています。2020年には障がい者生活相談員による月1回の定期ヒアリングに加え、電話による相談窓口を開設し、社員からの相談体制を強化しています。