プレスリリース

2011年1月26日 11時45分

日本電気株式会社

【NEC報道資料】バックアップストレージ「iStorage HSシリーズ(HYDRAstor(R))」の新製品を発売 ~処理性能の向上、省電力化、およびクラウドシステムへの対応を強化~

IT

ラックレスモデル「iStorage HS8-30S(3.5TB)」

ラックレスモデル「iStorage HS8-30S(3.5TB)」

2011年1月26日

iStorageシリーズ製品情報発信ホームページ
http://www.istorage.jp

NECはこのたび、バックアップストレージ「iStorage HSシリーズ(HYDRAstor(R))」において、従来比最大1.5倍の処理性能と最大44%の省電力化(注1)を実現し、クラウドシステムへの対応を強化した2機種を製品化し、本日より販売活動を開始いたしました。
新製品は、ラックモデル「iStorage HS8-30R」、およびラックレスモデル「iStorage HS8-30S」です。本製品は、処理能力の向上により、膨大なバックアップデータの高速格納を実現しています。また、セキュリティ機能やレプリケーション処理能力の強化など、運用性を向上することで、クラウドシステムにおける効率的なバックアップシステムを実現します。

新製品の主な特長は以下の通りです。

1・処理性能を最大1.5倍向上
最新CPUの搭載、およびプロセッサの性能を最大限に引き出す内部制御の最適化により、従来比最大1.5倍の処理性能を実現。これにより、高速なバックアップ、リストア処理が可能。

2・最大44%の省電力化を実現
ディスクドライブを従来の3.5型から小型省電力の2.5型とし、また最新技術のプロセッサと省電力メモリを搭載することで、ディスク容量は維持しながら、従来機比最大44%の省電力化を実現。これにより、データセンターなど、IT機器の消費電力削減が求められる環境に最適なストレージプラットフォームを提供。

3・運用性を向上し、クラウドシステムへの対応を強化
セキュリティ機能を強化し、クラウドシステムを提供するデータセンターで「iStorage HSシリーズ」を共有する複数のユーザにも安全な利用を実現。
また、レプリケーション処理能力を向上し、HSシリーズ一台に従来比3倍となる50台のHSシリーズのデータをバックアップ可能とし、より効率的なバックアップサービスの構築を実現。


また本製品は従来に引き続き、NEC独自のグリッド・ストレージ技術(注2)を生かしたシステムの柔軟な拡張性、重複排除技術(注3)による高いデータ圧縮効果、さらに分散冗長配置技術(注4)による高い信頼性を有しています。

新製品の希望小売価格(最小構成)ならびに出荷時期は次の通りです。

製品名
:希望小売価格(税抜)
:出荷開始時期
:備考
---------------------------------------
ラックレスモデル「iStorage HS8-30S(3.5TB)」
:950万円~
:2月21日
:アクセラレータノードx1
 ストレージノードx2
 基本制御ソフトウェア

ラックモデル「iStorage HS8-30R」
:5,000万円~
:2月21日
:専用キャビネットx1
 アクセラレータノードx2
 ストレージノードx4
 基本制御ソフトウェア


NECは本製品を、同時に北米においても出荷開始し、順次、アジア、欧州へとグローバル展開を進めてまいります。
今後は本製品をサービス事業者など、サーバ仮想化やアーカイブなどのデータバックアップに対するニーズの高い市場へ積極的に提案してまいります。

NECは今後も、次世代ITプラットフォームビジョン「REAL IT PLATFORM Generation2」に基づき、「iStorage HSシリーズ」を強化、拡充してまいります。

新製品の主な仕様については別紙をご参照下さい。

【別紙】新製品の主な仕様
http://www.nec.co.jp/press/ja/1101/images/2601-01-01.pdf

以上


iStorageシリーズ製品情報発信ホームページ
URL: http://www.istorage.jp

本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC プラットフォーム販売本部
電話:03-3798-9740



(注1)
従来機は「iStorage HS8-20」。比較は当社測定値。

(注2) NEC独自のグリッドストレージ技術
複数のノードをメッシュ状に連結する仕組みとなっており、容量追加や性能向上をしたい場合、システムを止めずにノードを追加し自由に容量や性能の拡張が可能。
導入にあたっての細かな設定作業が不要となるほか、容量増設もストレージノードを接続するだけで自律的にシステムに組み込まれ、負荷分散やデータの再配置を自動で行うことができる。

(注3) 重複排除技術(DataRedux(R))
データをブロックに分割し、重複したデータブロックを検出して排除。同一のデータのブロックと差分のみを圧縮して格納することにより、容量効率と書き込み性能を大幅に向上させる。
DataRedux(R)は、知的なデータの可変長分割を行い、変更部分に対するデータ重複の最大限の検出を可能とし、より一層の格納効率と性能向上を実現する。

(注4) 分散冗長配置技術
バックアップデータを複数に分割し、データに特殊な冗長用コードを付加して複数のストレージノードに分散格納することにより、ハードウェアの多重障害でもデータの復元が可能。高信頼といわれるRAIDシステムを超える高信頼性、耐同時障害性を実現している。