プレスリリース

2022年3月6日 18時05分

一般財団法人 創発プラットフォーム

3月6日19時より、YouTube創発チャンネルにて、岩田温チャンネルとコラボでウクライナ問題についての討議を公開します。インターネットを含む既存メディアにはない切り口から問題に切り込みます!!

組織

ロシア・ウクライナ情勢をどう読むのか? プーチンの戦略は? 創発プラットフォームの舞台で論客二人が本音で討論します

2月24日のロシアのウクライナ侵攻開始以来、「世界が揺れて」います。当初、両国の圧倒的な軍事力の差から短期で終了すると考えられていた戦争は、今も継続しています。ゼレンスキー大統領に率いられたウクライナの抵抗は想定外に強く、プーチン大統領は核の使用も辞さないのではないかと、その精神状態を疑う声すら上がっています。 今回の戦争は、全ての人が世界中に情報を発信できるという、インターネット&スマートフォンの時代に発生したはじめての大規模戦争であり、情報の取得と解釈の幅が大きく広がっています。創発プラットフォームでは、岩田温、平井文夫という政治と国際問題に関わる二人の論客にウクライナ情勢を掘り下げて貰います。 なお、今回の議論は、インターネットの「創発チャンネル」及び「岩田温チャンネル」がコラボし、3月9日19時から配信いたします。 創発チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCm-Xlj61y5bC-4kVS4L0cgg 岩田温チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCgFI65ZKluhoN1osHzhxGDw

◆ロシア・ウクライナ紛争の背景
ベルリンの壁崩壊以降、1949年にソ連対抗のために締結された欧州と北米の集団安全保障条約であるNATO(北大西洋条約)は、1991年のソ連崩壊後、1999年のチェコ、ハンガリー、ポーランドの加盟が端緒となり、旧東欧諸国が相次で加盟した。現在では加盟国数30(2020年)に上る。NATOは、「集団防衛」、「危機管理」及び「協調的安全保障」の三つを中核的任務とした軍事同盟が基本であり、ロシアから見れば、自分たちに突き付けられた「西側諸国の槍」に見えなくもありません。

特に、ウクライナにおいては、現ゼレンスキー大統領は就任以来「NATO加盟を目指す」ことを基本的外交戦略としており、ロシア(及び同盟国であるベラルーシ)から見れば、警戒感は高まる一方でした。これが、今回の侵攻前から、ロシアが膨大な軍事力をウクライナ国境に集結させていた背景とも言えます。

以下に、今回の自体に至った背景を簡単に整理するとともに、こうした背景を踏まえて、岩田、平井のお二人に討論して頂きました。

 

◆テーマと論点
〇プーチンの「核部隊」に関わる発言の背景と影響は? プーチン政権への影響は?
〇欧州の反応の「変化」。核は結局どう扱うのか? 事態の帰結をどう読むのか?
〇ゼレンスキーはどうなるのか? 中・長期的に見た今後は? プーチンはどうなるのか?
〇日本政府(日本トップ)の反応とメッセージをどう評価するか?
〇中国への影響は? 日本はどうすべきか?
〇岸田総理の姿勢と対応の分析と評価 安倍元首相は?
〇デジタル化&スマホといった新技術は紛争の様相をどう変えたのか?
〇ゼレンスキーをどう評価するのか?
〇プーチンは、民主的に選ばれた大統領なのか? ロシア国民はどう感じているのだろうか?
〇デジタル化・YouTube 時代に警戒しないといけないこと

サイトはこちら、3月6日19時からの配信です。
岩田温チャンネル(前半)
https://www.youtube.com/channel/UCgFI65ZKluhoN1osHzhxGDw
創発チャンネル(後半)
https://www.youtube.com/channel/UCm-Xlj61y5bC-4kVS4L0cgg


◆今回の紛争(戦争)の時間的推移

ロシアは、ウクライナへの警戒感を強め、国境の軍備を増強してきた。昨年10月末には米国が衛星写真をもとに、「ロシアがウクライナ国境に兵力を集結させている」と発表し、11月にはウクライナ国防省が「ロシアは国境周辺に9万人の軍部隊を集結させていると」発表した。

同じく11月には、米国が欧州の同盟国に「プーチン大統領はウクライナ侵攻を計画している」と警告し、その後12月、1月と精度の高い情報を押収同盟国に提供していたとされる(ブルームバーグ)。更に、2月17日の午後遅くバイデン大統領はTVカメラに向かって「ドシアは数日以内にウクライナを攻撃する」と発言している。

(侵攻開始以来の時系列)

2月24日 ウクライナ国境に集結していたロシア軍事舞台がウクライナに侵攻。ウクライナは戦時体制を宣言し、ロシアとの国交を断絶

2月25日 G7首脳が「ロシアの侵攻は国連憲章の重大違反である」と発表。ロシア軍はチェルノブイリ原発を制圧。G7各国(含 日本)はロシアへの経済制裁を発表。他方中ロ首脳は電話で会談

2月26日 NATOは即応部隊の一部の東欧派遣を発表。国連安保理ではロシアの反対により、「ロシア非難決議案」が否決(中国、インド、アラブ首長国連邦は棄権)。ドイツは政策を転換し、ウクライナに武器支援。米国は、軍事支援の追加・拡大を発表。日本は、SWIFT(国際的な決済システム)制裁への参加を表明。
プーチン大統領は核抑止部隊に警戒命令を発出。

2月27日 ロシア国内で反戦デモ拡がる。ベラルーシは核配備を容認。
ロシア・ウクライナの停戦交渉開始(3/1に終了。継続を合意)

3月 1日 ロシアはウクライナ市街地への攻撃を強化。ミサイル攻撃を拡大するとともに、気化爆弾使用とのニュースも流れる

3月 2日 米大統領とウクライナ大統領が電話会談

3月 3日 国連でロシア非難決議採択(193ケ国中141ケ国が賛成、中国やインドなど35ケ国が棄権。ロシア、ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、シリアが反対)。
双方の発表によれば、この日までの死者は三千人超
IPCはパラリンピックへのロシア・ベラルーシへの参加を認めないと方針変更

3月 4日 第2回停戦交渉。具体的進展なし。「人道的回廊の設置」は合意。
ロシア軍は、ウクライナ最大のサポロジエ原発を攻撃
岸田総理は、ゼレンスキー大統領と電話会談し、ロシア非難のいを伝えるとともに防弾チョッキ等の物資支援の方針を伝達。

3月 5日 NATOはウクライナの「飛行禁止区域設定(ウクライナ上空をロシア機が飛行することを禁止)」を拒否。

3月 6日 プーチン大統領「東部の親露派保護のために全面侵攻が必要だった」と発言。

なお、創発プラットフォームと岩田温チャンネルは、来週、「環境原理主義を考える」とのテーマで再度コラボおいたします。上に掲げたものと同じurlで視聴できますので、是非、アクセスをお願いします。


◆出演者
岩田 温 氏
政治学者 一般社団法人日本歴史探究会 代表理事
昭和58 年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。早稲田大学大学院修士課程修了(政治学)。
テレ朝系『朝まで生テレビ!』をはじめ、多数のテレビ番組に出演。
大学在学中に『日本人の歴史哲学』(展転社)を出版。
その後『逆説の政治哲学』(ベスト新書)、『人種差別から読み解く大東亜戦争』(彩図
社)『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)、『「リベラル」という病 奇怪すぎる日
本型反知性主義』(彩図社)
『政治学者が実践する 流されない読書』(育鵬社)『偽善者の見破り方 リベラル・メ
ディアの「おかしな議論」を斬る』(イーストプレス)など多数の書籍を出版。
初の対談本、最新刊『なぜ彼らは北朝鮮の「主体思想」に従うのか』は令和元年12 月27
日に発売された。

岩田 温氏岩田 温氏

平井 文夫 氏
フジテレビ 上席解説委員
立命館大学客員教授
創発プラットフォーム 客員主幹研究員
長崎市生まれ。1982 年 立命館大学経済学部卒業
大学卒業後、フジテレビジョンに入社、1990 年ワシントン特派員(米大統領選挙、
湾岸戦争等を取材)。
その後、政治部キャップ、2000 年 政治部デスク 兼 FNN 選挙本部事務局長、
報道センター編集長などを歴任。「新報道2001」キャスター、報道局専任局長
上席解説委員を経て2019 年フジテレビ退職。(上席解説委員は継続)
2020 年立命館大学 客員教授、(財)創発プラットフォーム客員主幹研究員

平井文夫氏平井文夫氏