株式会社ファーマクラウド
日本初、八幡西調剤薬局が発注点計算AIを活用して週1回発注業務の自動化プロジェクトを開始、ウィズコロナ・アフターコロナ社会における対物業務のニューノーマルの創造に挑戦します。
医療
福岡県で保険薬局を展開する有限会社八幡西調剤薬局(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:中村守男、以下「八幡西調剤薬局」)は、薬局特化型SaaSを開発する株式会社ファーマクラウド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口洋介、以下「ファーマクラウド」)が提供する発注点計算AIを活用して『週1回発注業務の自動化と在庫への最適化効果を検証するプロジェクト』を開始します。発注回数が週1回という制約の中で、AIが計算する発注点で発注業務を自動化する試みは、薬局業界で日本初です。
薬局は「患者様の健康な生活に貢献する」ことはもちろんのこと「医薬品を安定的に供給する」という社会的使命を担った医療機関です。そこで、患者様へお渡しする医薬品は欠品することがないよう在庫管理されています。一方で物理的、経営的な制約から過剰に在庫を抱えることもできません。したがって、薬局のほとんどは毎日、必要な品目について必要な量だけを医薬品卸に発注することで、欠品させることなく、かつ過剰に在庫を抱えないようにしています。
しかしながら「必要な品目」「必要な量」の決定には、薬局で働く薬剤師の熟練度や従業員同士の協力関係に大きく依存しているため、本来なら予防できるはずの欠品を発生させてしまったり、すでに過剰な在庫を抱えているにも関わらず発注してしまったりするなど、在庫の過不足の解消には至っておらず、そのために追加業務が発生しているのが現状です。
一般的に「欠品を減らすこと」と「過剰な在庫を抱えないこと」はトレードオフの関係にあるため、その両立のために薬局では様々な工夫と努力がなされ、多くのリソースが割かれています。ファーマクラウドでは、このような労働集約的、属人的な意思決定のデジタル化を目指して、数百におよぶ発注点計算AIを開発しています。今回、八幡西調剤薬局は、在庫している医薬品千数百品目に対し、ファーマクラウドの発注点計算AIを用いて在庫量の最適化シミュレーションを試みました。その結果、現状と比較して、月末在庫量は「薬価ベースで約半分」へと圧縮、「欠品回数は5分の1に減少」という結果を得ることができました。さらに、週1回発注という条件の下では、月末在庫量の圧縮幅はやや小さくなるものの、欠品回数はさらに減少するという結果も得られています。人間が手計算によってこの結果を導くには「少なくとも1週間の作業時間」が必要であると考えられるのに対し、AIを利用した場合では「10分弱の処理時間」で済むこととなり、時間的にも圧倒的な優位性が認められています。
また、これらの結果は、薬局のみならず「医薬品卸の配送コストを改善」する可能性も示しています。すなわち、医薬品卸は、薬局から発注される度に配送(定期配送)し、薬局が欠品をおこした時は緊急配送(急配)していますが、薬局が必要な品目を必要な量だけ「週単位」で発注することで、医薬品卸の定期配送、急配にかかるコストを激減させる効果も期待できます。
このような背景のもと、八幡西調剤薬局は、AIによって計算された発注点に基づく週1回発注業務の自動化と、その条件下における欠品回数・月末在庫量への影響を検証することを目的としたプロジェクトを、ファーマクラウドと共同で開始します。本プロジェクトを推進することは「対物業務から対人業務へ」という国民からの要請に応えるとともに、薬局ー医薬品卸間での接触回数を減らすことが見込めるため、人類が新型コロナウイルスをはじめとした新興感染症と共存していくことを前提とした社会における新しい常識、薬局の対物業務のニューノーマル創造につながるものと考えています。この挑戦を通じて、薬局を中心とした様々なステークホルダーが抱える課題を解決し、医療業界に広く貢献していく所存です。
■ 本件に関するお問合せ先
八幡西調剤薬局:contact@yph.jp(総務部:上田・上杉・平山)
ファーマクラウド:info@pharmacloud.co.jp(担当:松崎)
■ 八幡西調剤薬局 会社概要
商号:有限会社八幡西調剤薬局
代表者:代表取締役社長 中村守男
本店所在地:福岡県北九州市八幡西区八枝3-12-1
設立:2001年5月7日
ホームページ:https://yph.jp/
■ ファーマクラウド 会社概要
商号:株式会社ファーマクラウド
代表者:代表取締役社長 山口洋介
本店所在地:東京都千代田区神田神保町1-2-3
設立:2016年12月20日
ホームページ:https://www.pharmacloud.co.jp/
薬局は「患者様の健康な生活に貢献する」ことはもちろんのこと「医薬品を安定的に供給する」という社会的使命を担った医療機関です。そこで、患者様へお渡しする医薬品は欠品することがないよう在庫管理されています。一方で物理的、経営的な制約から過剰に在庫を抱えることもできません。したがって、薬局のほとんどは毎日、必要な品目について必要な量だけを医薬品卸に発注することで、欠品させることなく、かつ過剰に在庫を抱えないようにしています。
しかしながら「必要な品目」「必要な量」の決定には、薬局で働く薬剤師の熟練度や従業員同士の協力関係に大きく依存しているため、本来なら予防できるはずの欠品を発生させてしまったり、すでに過剰な在庫を抱えているにも関わらず発注してしまったりするなど、在庫の過不足の解消には至っておらず、そのために追加業務が発生しているのが現状です。
一般的に「欠品を減らすこと」と「過剰な在庫を抱えないこと」はトレードオフの関係にあるため、その両立のために薬局では様々な工夫と努力がなされ、多くのリソースが割かれています。ファーマクラウドでは、このような労働集約的、属人的な意思決定のデジタル化を目指して、数百におよぶ発注点計算AIを開発しています。今回、八幡西調剤薬局は、在庫している医薬品千数百品目に対し、ファーマクラウドの発注点計算AIを用いて在庫量の最適化シミュレーションを試みました。その結果、現状と比較して、月末在庫量は「薬価ベースで約半分」へと圧縮、「欠品回数は5分の1に減少」という結果を得ることができました。さらに、週1回発注という条件の下では、月末在庫量の圧縮幅はやや小さくなるものの、欠品回数はさらに減少するという結果も得られています。人間が手計算によってこの結果を導くには「少なくとも1週間の作業時間」が必要であると考えられるのに対し、AIを利用した場合では「10分弱の処理時間」で済むこととなり、時間的にも圧倒的な優位性が認められています。
また、これらの結果は、薬局のみならず「医薬品卸の配送コストを改善」する可能性も示しています。すなわち、医薬品卸は、薬局から発注される度に配送(定期配送)し、薬局が欠品をおこした時は緊急配送(急配)していますが、薬局が必要な品目を必要な量だけ「週単位」で発注することで、医薬品卸の定期配送、急配にかかるコストを激減させる効果も期待できます。
このような背景のもと、八幡西調剤薬局は、AIによって計算された発注点に基づく週1回発注業務の自動化と、その条件下における欠品回数・月末在庫量への影響を検証することを目的としたプロジェクトを、ファーマクラウドと共同で開始します。本プロジェクトを推進することは「対物業務から対人業務へ」という国民からの要請に応えるとともに、薬局ー医薬品卸間での接触回数を減らすことが見込めるため、人類が新型コロナウイルスをはじめとした新興感染症と共存していくことを前提とした社会における新しい常識、薬局の対物業務のニューノーマル創造につながるものと考えています。この挑戦を通じて、薬局を中心とした様々なステークホルダーが抱える課題を解決し、医療業界に広く貢献していく所存です。
■ 本件に関するお問合せ先
八幡西調剤薬局:contact@yph.jp(総務部:上田・上杉・平山)
ファーマクラウド:info@pharmacloud.co.jp(担当:松崎)
■ 八幡西調剤薬局 会社概要
商号:有限会社八幡西調剤薬局
代表者:代表取締役社長 中村守男
本店所在地:福岡県北九州市八幡西区八枝3-12-1
設立:2001年5月7日
ホームページ:https://yph.jp/
■ ファーマクラウド 会社概要
商号:株式会社ファーマクラウド
代表者:代表取締役社長 山口洋介
本店所在地:東京都千代田区神田神保町1-2-3
設立:2016年12月20日
ホームページ:https://www.pharmacloud.co.jp/