プレスリリース

2020年11月18日 10時32分

公益財団法人CIESF

コロナの影響によりカンボジアの学校が存続危機、活動資金調達のためのクラウドファンディング2週間で第一の目標金額達成、ネクストゴール挑戦中

サービス

新型コロナウイルスの感染拡大の影響でカンボジアの学校存続の危機に陥っています。経済的理由で学校に通えない子どもを救うために10月26日~12月31日までクラウドファンディング実施しています。

開発途上国で教育支援を行う 公益財団法⼈ CIESF (日本事務局:東京都渋谷区、理事長:大久保秀夫、以下シーセフ) は、カンボジアで運営する幼小中の一貫校「シーセフ リーダーズ アカデミー」が新型コロナウイルス感染拡大により減少する運営資金を補うためにクラウドファンディングを実施し、わずか2週間で目標額の400万円を達成しました。ネクストゴールとして600万円を目指しています。

 


活動の経緯と目的

カンボジアの子どもたち


 シーセフは2008年からカンボジアをはじめとした開発途上国で教育支援をしています。
 「教育をすべてのはじまりに」を合言葉に、モノの支援ではなく、国が自立するためには人を育てることが重要と考え、教師のレベルアップや教育行政の改善、起業家の育成など人材育成を行い、国連が目標としている持続可能な社会を目指して「SDGs」に取り組んでいます。

 

 

園庭で遊ぶ子どもたち


 そして2016年から授業料無償のこの幼稚部・小学部・中学部一貫校「シーセフ リーダーズ アカデミー」を設立しました。教科や学年の枠を飛び越えた課題解決型学習を土台としますが、カンボジアの義務教育課程も修了でき、卒業資格を取得できる学校として教育省から認可されています。この学校は、利他の心を持ち、地球益を考え、持続可能な社会づくりに貢献できるリーダーを育てるために、幼小中を通しての教育を実施します。日本の古来からの考え方「和を以て貴しとなす」「三方良し」「足るを知る」を大切にし、最先端の質の高い教育を授業料無償で運営していたのですが、新型コロナウィルスの影響を受け困難になりました。

クラウドファンディング実施の背景
 新型コロナウイルスの感染拡大により、活動資金である企業や個人からの寄付が集まりにくい状況になっています。シーセフは各事業を停止し、この一貫校も学校の存続のために、大幅な学校運営費の削減、今年度の新入園児募集の中止、職員のリストラと減給、そして苦肉の策としてこれまではいただいていなかった学校でかかる教材分の費用負担をご家庭からいただくことを保護者にお願いをしました。当財団としても苦渋の決断となりました。
 

 

 

コロナによる学校休校中のドリル配布の様子

 

 これにより保護者の8割には何とか負担していただけることになりましたが、コロナの影響で失業したご家庭もあり、2割は経済的な理由で難しい、もしくは考えさせてほしいという返事がありました。なんとしても通いたいと親戚に掛け合ってくださる家庭もありました。しかしながらやはり数名は難しいという回答で、さらに今後中学卒業まで支払い続けることに不安を抱く保護者も潜在的にいます。

 当財団では経済的理由で学校に通えない子どもを何とか中学卒業まで通わせたい、ご家庭の状況に合わせて費用を一部免除にできないかを検討しました。学校の運営も苦しい中、何とか免除費用を集めたいと思い、このクラウドファンディングを立ち上げました。開始して2週間で教材費免除分の目標金額400万円を達成することができました。
 
 そして同じように大事なのが学校運営です。大幅な運営費の削減により授業内容に変更が生じたり、設備や備品の修繕ができないままになっています。この学校運営費を集めるためにネクストゴール600万円を目指しています。ご支援よろしくお願いいたします。

クラウドファンディング詳細




期間:2020年10月26日(月)~12月31日(木)
目標金額:600万円※ネクストゴール
クラウドファンディング詳細ページはこちら:
https://www.congrant.com/project/ciesf/2254





※寄付金の控除について
公益財団法人であるシーセフへのご寄付は、寄付金控除などの税制優遇の対象となり、申告によって、所得税、法人税、相続税、一部の自治体の個人住民税について税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けることができます。申告に際しては、シーセフが発行した領収書を添付してください。詳細につきましては、下記URLをご確認ください。
https://www.ciesf.org/support_indi/tax_incentive/

日本事務局長戸田のコメント
今、世界中で起こっている貧困や争いなどの問題の多くは、私たち大人が作り上げてしまったものです。問題を起こしている大人が変わらなければ、問題は解決しませんが、大人を変えて問題解決をすることは非常に難しいのです。そのため私たちは今、次世代を担う子ども達を育て、未来の彼らの力を信じるしか、この世界を良くしていく方法はないと思っています。シーセフ リーダーズ アカデミーは、未来のための学校です。このコロナ禍で厳しい状況の中、子ども達は一生懸命学ぼうとしています。ぜひ、皆さまのご支援をお願いいたします。

保護者のコメント
コロナウイルスで一番影響を受けたのは収入です。月50パーセント以上減っています。支払先がたくさんあり全く足りていません。毎月支払いに追われていて、とても困っています。特に、子どもの養育費です。教材費免除の制度があればとても助かります。子どもたちは卒業するまで勉強を続けることができると、親としてはとても嬉しいです。子どもはここで勉強できてとても成長しています。絵をかいたり、物を作ったり、体を動かしたり、集中して勉強するなど子どもの能力を高めてくれています。だからこの学校を卒業するまで勉強させたいです。
子どもたちはこの学校が大好きなので続けることができたらとても喜びます。もちろん親としてもっと仕事を頑張り、子どもの成長をしっかり支えていくつもりです。

シーセフ リーダーズ アカデミーについて

うどん教室の様子

 

▶概要

名  称       CIESF Leaders Academy
住  所       Pum Kokkrobey , Sangkat Prekthmey , Khan Cbar Ompov , Phnom Penh.
(コス クローベイ村、プレック タメイ コミューンチバー オム ポウ地区、プノンペン市)
▶運営元   公益財団法人CIESF(シーセフ)
▶クラス  2歳児~※2020年11月現在小学部1年生まで98名が在籍
学校ホームページ:https://www.clapp.edu.kh
youtube:https://www.youtube.com/channel/UCiPBHhDWiX0DJdDzQLS14dQ
インスタグラム:https://www.instagram.com/ciesf.ngo
Twitter:https://twitter.com/ciesf_tokyo

公益財団法人CIESF

シーセフロゴ

https://www.ciesf.org/
2008年、カンボジアをはじめとした開発途上国で教育支援をする団体として設立しました。「教育をすべてのはじまりに」を合言葉に、「国境なき教師団」(教育アドバイザー)を派遣し、教師の育成や起業家、産業人材の育成、また教育行政を改善するための大学院の支援も行ってきました。2016年には地球益に貢献できるリーダーを育成するために、カンボジア・プノンペンに幼小中一貫校「シーセフリーダーズアカデミー」を設立し、持続可能な社会をつくることを目指し、活動しています。

 

授業で先生に質問する生徒

本件に関するお問い合わせ
公益財団法人CIESF(シーセフ)事務局 担当:宇野
電話:03-5774-0250 メール:info@ciesf.org