プレスリリース

2021年11月29日 13時12分

株式会社つぐつぐ

「東京金継ぎ教室 つぐつぐ」大改装!本物の金継ぎ器を目で見て楽しめ「購入できる」店舗へ。

物流

コロナ禍に大ブームとなった金継ぎ需要に応えるため、金継ぎ器を保管する棚面積を約5倍にする大幅な改装を行いました。

株式会社つぐつぐが運営する東京金継ぎ教室 つぐつぐ(東京都・渋谷区)では、金継ぎ器を保管する棚の拡大工事を2021年11月24日〜26日に実施し、店内の一般公開を開始しました。 金継ぎを「習う」・陶器の修理を「依頼する」のに加え、本物の金継ぎ器を展示し「購入できる」店舗へと生まれ変わりました。

株式会社つぐつぐ(以下、つぐつぐ)は2021年11月24日〜26日に店内の大改装を実施し、金継ぎ器を保管する棚面積を約5倍、面積にして約15平方メートルにまで拡大しました。
金継ぎ(きんつぎ)された器を壁一面に並べて一般公開し、より多くの人々に日本の伝統を知ってもらえる工房となったことをお知らせします。

■金継ぎ(きんつぎ)とは

伊万里焼の器の金継ぎ

室町時代からある日本の伝統的な修理技法「金継ぎ」は、割れた陶器・磁器を漆を使って修復し、つなぎ目に金粉や銀粉などを蒔いて装飾し修復跡をあえて目立たせる、日本の伝統修復技法です。よみがえった器は、壊れる前よりさらに美しく価値が高くなることで知られています。
現在、世界からも注目され芸術的評価の高い金継ぎですが、日本人の認知率は半分以下と推定され(※2021年6月に行った当社独自の調査結果より)、金継ぎについて聞いたことはあっても直接見たことがある人は少ないです。
そこで私たちつぐつぐは、修理中のものから完成した器まで、さまざまな種類の金継ぎ器を一堂に集め展示し、一般人が気軽に立ち寄って直接見ることができる場所へと改装しました。人々が日本の伝統文化と歴史に触れ、手間暇かけて繕われた器からモノの大切さを学ぶことができる工房に生まれ変わりました。

日本の伝統技術金継ぎの魅力を最大限に伝えられる設計にし、自然の木材を使用した和モダンなデザインで、世界中の人が訪れたい場所にリニューアルしました。
修理中の器の保管庫としてのみならず、金継ぎの工程を目で楽しめ、漆による修復過程を学べるような陳列を可能にし、お客様の目を楽しませてくれます。

■内装リニューアルに至った背景:コロナ禍の金継ぎブームとSDGsへの関心の高まり

漆を使った金継ぎの様子

2020年春に始まったコロナ感染症拡大では、多くの人がステイホームを余儀なくされました。
そんな自粛生活の中、これまでの生き方を見直し、自宅でふと欠けたり割れたりした器に気づいた方が多く、
おうち時間が増えたことを機に、金継ぎして直そうと思う人が増えました。
金色のラインが見た目も美しく華やかな金継ぎは、写真を撮ってインスタグラムなどのSNSにあげて多数シェアされ若い人にも広がっていき、より多くの人が金継ぎに興味を持つようになりました。
同時に、エコやSDGsについて考える社会の動きが強まり、そこに壊れた陶器を再生する金継ぎがマッチすることから一層の注目を浴びました。
2021年9月10日に、つぐつぐはMUJI 新宿と金継ぎ修理受付事業で業務提携を開始し、つぐつぐでの金継ぎ修理受付はさらに増加しています。この金継ぎニーズの増加に耐えられるスペースを確保することが急務となったため、今回の棚増設工事へと至りました。

■金継ぎと漆(うるし)と漆風呂(うるしぶろ)

 

温度と湿度を管理した漆風呂

金継ぎで壊れた陶器・磁器を修復するには、漆の木から採取される樹液である、漆が使われます。
漆は、特別な環境(温度20〜30℃、湿度70〜85%)で乾くため、
金継ぎ修理中の器は、漆風呂と呼ばれる特殊な環境を保持した密封された棚に保管しなければなりません。
つぐつぐでは金継ぎ教室を開講しているため、生徒様の器を保管するだけでなく
壊れた器のプロによる金継ぎ修理サービスも行っているため、たくさんの器を漆風呂に保管しなければなりません。
これまでも大きな棚を設置していましたが、金継ぎ需要の増加とともに、受け取る割れた器の数が急増しました。
今回、「修理中の器を保管する」だけのための改装ではなく、金継ぎのことをもっと多くの人に知ってもらうため、金継ぎ器を眺めてうっとりするようなデザイン性に富んだ棚の増設を実施しました。

■つぐつぐ店内の写真
改装後の東京金継ぎ教室 つぐつぐの様子を写真でご紹介します。
金継ぎ器の一般公開は、毎日10:00〜18:00(不定休)で行なっておりますが、金継ぎ教室を開講している時間は、密を避けるため入店人数の制限を行なっております。
必ず訪れたい方はメールでのご予約をおすすめします。

1. 通りから見た工房

明治通りから渋谷川を越えて一本入ると、アーティスティックなお店が集まる細い路地が。そこにつぐつぐの工房があります。
外からガラス越しに見える金継ぎ器と棚が和モダンでおしゃれ。夜は器がライトアップされて美しいです。

(店内から見た様子)

2. 入り口に漆の木

ドアを開け工房に入るとすぐ右手に、金継ぎに欠かせない漆の木を見ることができます。
その上下には温度・湿度を管理した金継ぎ器が広がり、目を楽しませてくれます。

3. 特大漆風呂(うるしぶろ)

カウンターの後ろには、大皿も保管できる広いスペースを内蔵した特大漆風呂を設置。
温度と湿度の管理をしっかりと管理できる設計で、金継ぎ教室の生徒様が修理中の、多種多様な金継ぎ器を見ることができます。

4. 工房奥の壁棚

金継ぎ教室を行う大きな机の向こうに、金継ぎされた器が壁一面に広がり、工房内を一層アーティスティックに魅せてくれます。

金継ぎされた器だけでなく、金継ぎを練習したい方のために割れた器の販売も行っています。

■つぐつぐの金継ぎ棚増設と内装デザインを手がけた会社
株式会社engine
会社ウェブサイト https://engine-inc.jp/
唯一無二の魂のこもったデザインを世界に発信する会社です。
金継ぎの魅力を世界に広める当社のビジョンに共感いただき、設計・改装工事を全てご担当いただきました。

■つぐつぐの代表:俣野 由季

つぐつぐの代表、俣野 由季

2019年、金継ぎの魅力のとりこになり、柴田克哉師匠に師事し8ヶ月でお免状を取得。
その後、大手製薬企業を脱サラし、2020年3月に金継ぎ専門の会社を設立。
コロナ禍に、金継ぎを一般の方に自宅で楽しんでいただく金継ぎキット「つぐキット」を開発・販売し大好評。
金継ぎ教室を開講する傍ら、若い金継ぎ師の後継者を育成し、割れた器の修理をリーズナブルな価格で受付中。
SDGs・エコの観点から壊れた器のドネーションを受け付け、金継ぎして世界に販売するアップサイクルも行っています。
カナダ・ドイツでの留学経験を生かし、日本の伝統文化を英語で海外にも発信しています。

■つぐつぐの会社について
株式会社つぐつぐ(東京金継ぎ教室 つぐつぐを運営)
本社住所 東京都渋谷区恵比寿2-21-2 akikito apt. 1階
営業時間 10:00 - 18:00
メール info@kintsugi-girl.com
会社ウェブサイト https://kintsugi-girl.com/

金継ぎ器の一般公開は、毎日10:00〜18:00(不定休)。
金継ぎ教室を開講している時間は、密を避けるため入店人数の制限を行なっているため、必ず見たい方はメールでのご予約をおすすめします。

金継ぎ教室の様子

つぐつぐの金継ぎ事業はSDGs(持続可能な開発目標)の目標12に貢献できるものとして、日本SDGs協会からSDGs事業認定証をいただいています

つぐつぐのSDGs事業認定証

つぐつぐでは国内外のテレビやラジオなど多数のメディアから取材を受けております。
当社へのお問い合わせは下記までお願いします。
info@kintsugi-girl.com
株式会社つぐつぐ 代表取締役 俣野 由季