レゾンデートル株式会社
「婚外恋愛」に地域差あり。東京と福岡が盛ん?西高東低?|また未経験男性の約30%が「してみたい」と回答。大きな男女差あり|30~59歳の既婚男女1,000人調査【婚外恋愛に関する実態調査 第2報】
レゾンデートル株式会社では2023年6~7月に「婚外恋愛の実態把握」を目的とした大規模調査を実施しました。今回は「婚外恋愛」の地域差、および未経験者の「婚外恋愛願望」についての第2報告をお届けします。
「結婚後の新たな生活スタイル」を提案する既婚者向けメディアやネットサービスの展開、システム開発を行うレゾンデートル株式会社(東京都新宿区)は、現代の夫婦関係のあり方、婚外交渉や異性交遊に対する価値観の多様性を把握し、今後のサービス開発に向けた市場動向を探るため、既婚者を対象に様々なテーマで大規模なアンケート調査を実施中。今回は「婚外恋愛に関する実態調査」の第2報です。 ⇒(参考)第1報:既婚者の22.5%に「婚外恋愛」の経験あり【婚外恋愛に関する実態調査 第1報】 https://prtimes.jp/main/action.php?run=html&page=releasedetail&company_id=104522&release_id=4&owner=1 第2報では「婚外恋愛の地域差」と「未経験者の婚外恋愛願望」に関する分析結果を報告します。いずれも興味深い結果が得られました。地域差についてはサンプルの異なる2つの調査で同様の傾向を示しており、ある程度の信頼性が担保された結果になっています。
【結果のポイント】 ・婚外恋愛経験者の割合は福岡県で45.2%、東京都で31.1%と全国平均の22.5%よりも突出して高い →福岡県は42人中19人が「経験あり」、東京都では151人中47人が「経験あり」と突出 →神奈川県(13.3%)と埼玉県(16.4%)の「経験あり」割合が目立って低い ・婚外恋愛経験者の割合は東日本で低く西日本で高い、西高東低の有意な地域差あり →東京都を除く東日本は「経験あり」が17.8%(383人中68人)、西日本は23.6%(466人中110人) →「婚外恋愛をしてみたい」未経験者の調査でも福岡県・東京都は有意に高く、西高東低の傾向あり ・「婚外恋愛をしてみたい」未経験者は22.0%。男性29.5%、女性15.9%と大きな差 →「婚外恋愛の経験なし」と答えた既婚者600人(男性268人、女性332人)への調査 →男性は「婚外恋愛をしてみたい」(24.6%)、「体の関係なしならしてみたい」(4.9%) →女性は「婚外恋愛をしてみたい」(8.4%)、「体の関係なしならしてみたい」(7.5%) ・「婚外恋愛をしてみたい」未経験者は男性40代に多く33.4%、女性は若いほど多い傾向 →男性は「してみたい」(29.8%)「体の関係なしならしてみたい」(3.6%)で40代が高割合 →女性は「してみたい」(12.8%)「体の関係なしならしてみたい」(9.8%)で30代が高割合 |
【調査概要】
・調査タイトル:婚外恋愛に関する実態調査 第2報
・調査期間:(既婚者1,000人対象調査)2023年6月30日~2023年7月7日
(婚外恋愛未経験者600人対象調査)2023年7月9日~7月10日
・調査対象者:30~59歳の既婚男女1,000人(男性500人、女性500人)
30~59歳の婚外恋愛未経験の既婚男女600人(男性268人、女性332人)
・調査方法:インターネット
・エリア:全国
・調査機関:レゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/)
◆「婚外恋愛」経験者の地域差
第1報で、全国30~59歳の既婚男女2,000人にアンケート調査を行ったところ既婚者の22.5%が「婚外恋愛の経験あり」と回答し、男女別では既婚男性の33.0%、既婚女性16.1%が「経験あり」だったと報告しました。
上記は、男女同数の1,000人にアンケートした初回調査、女性1,000人にアンケートした追加調査の結果を合算したものですが、初回調査の既婚男女1,000人について「地域差」を分析したところ興味深い結果が得られたので報告します。
なお第1報と同様、婚外恋愛については次のように定義して調査を行っています。
「婚外恋愛とは婚姻関係にあるパートナー(妻・夫など)以外との恋愛関係をいい、体の関係の有無は問わない。不倫・セカンドパートナーも含む」
●「婚外恋愛」経験者の割合が高い都道府県と低い都道府県
「婚外恋愛の経験あり」と回答した既婚者の割合を都道府県別にみると、全国平均の既婚者の22.5%に対して、福岡県(45.2%)と東京都(31.1%)が突出して高く、埼玉県(16.4%)と神奈川県(13.3%)と目立って低いことが判明しました。
30人以上のサンプル数が集まった9都道府県を比較したのが、次のグラフです。
30人以上のサンプル数が集まった9都道府県のみの比較ですが、ある程度のサンプル数があり、大都市圏を含む人口の多い都道府県を網羅しているために一定の妥当性はあると考えます。
多様な価値観をもつ人々が全国から集まる東京都が例外的に高いことは予想していましたが、福岡県の高さは予想外でした。また、関西圏で東京都と同様の存在である大阪府の割合が予想よりも低い結果となりました。
最も予想外だったのは、埼玉県と神奈川県の「婚外恋愛」経験者の割合の低さです。
東京都と同様の傾向を示すと考えていたのですが、ベッドタウンでは婚外恋愛が発生しにくい現象を示すのでしょうか。そう考えると、同じくベッドタウンの兵庫県も大阪府より5ポイント低い結果です。
別のサンプルで調査した「婚外恋愛をしてみたい」と答える未経験者の割合でも似たような結果で出ており(後述)、福岡県と東京都は婚外恋愛への関心が高く、埼玉県と神奈川県では低調といえるかもしれません。
●「大都市とそれ以外」における「婚外恋愛」経験者の割合の比較
続いて「婚外恋愛の経験あり」と回答した既婚者の割合について、三大都市圏(東京圏・関西圏・名古屋圏の)に含まれる都道府県(※1)とそれ以外で比較してみたところ、次の結果になりました。
※1 総務省資料(https://www.soumu.go.jp/main_content/000354244.pdf)の示す東京圏・関西圏・名古屋圏を基本としたが、「大都市圏とそれ以外」の比較が顕著に出るようにするため、一部分のみ圏内に含まれる茨城県・三重県・滋賀県・奈良県・和歌山県を除外し、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・大阪府・兵庫県・京都府・愛知県の8都府県を大都市圏と設定した。
「大都市圏の方が婚外恋愛経験者の割合が高いのでは?」との仮説に基づいた分析でしたが結果は「差はない」ということになりました。それぞれ400人以上のサンプルを集めての比較にもかかわらず、ほぼ同割合というのが興味深いところです。
サンプル数を増やして各都道府県の傾向をさらに精査する必要はありますが、ひとまず「人が集まる大都市圏の方が婚外恋愛の経験割合が高い訳ではない」との結論を導くことができるでしょう。
なお、経験者の割合が特に高い東京都と福岡県を除外して比較しても、大都市圏19.66%、それ以外が19.74%で同割合の結果でした。
●「婚外恋愛」は西日本の方が盛ん?
「地域差」に関する分析の最後に、「婚外恋愛」経験者」の割合を東日本と西日本(※2)で比較した結果を紹介します。
特異的に高割合の東京都と福岡県を除外して東日本と西日本を比較してみたところ、東日本は「経験あり」が17.8%、西日本は21.5%で、西日本が有意に高いことが分かりました。
「南の方が気質や文化が開放的で情熱的」と一般的に言われますが、それを反映した結果なのかもしれません。
※2 東日本・西日本の区分はNTTの区分に従う。糸魚川静岡構造線が走る県のうち、新潟県・長野県・山梨県は東日本、静岡県は西日本とする。
◆未経験者における「婚外恋愛してみたい」人の割合
●未経験男性の3人に1人、未経験女性の6人に1人は「婚外恋愛」予備軍?
第1報の既婚男女2,000人調査で「婚外恋愛をした経験はない」と回答した1,594人から男女比や年代がばらけるように対象を選び、再調査の承諾を得られた600人(男性268人、女性332人)に「婚外恋愛をしてみたいと思うか」を尋ねたところ、次の結果となりました。
「してみたいと思う」「体の関係なしならしてみたいと思う」を合わせると22.0%。約5人に1人に「婚外恋愛願望がある」ことが分かりました。
さらに、男女別にみると、性別によって願望に大きな差があることも判明しました。
男性は「してみたい」24.6%、「体の関係なしならしてみたい」4.9%と、実に29.5%が「願望あり」でした。つまり、未経験の既婚男性の約3人に1人は「婚外恋愛」予備軍という結果になります。
これに対して、女性は「してみたい」8.4%、「体の関係なしならしてみたい」7.5%で合計15.9%。「婚外恋愛」予備軍は約6人に1人という結果でした。
女性は66.6%が「したいと思わない」とも回答しており、未経験者における「婚来恋愛」の意識には男女で大きな違いがあるようです。
また、「体の関係なしならしてみたい」と回答した男性の割合が女性に比べてかなり低いことも注目されます。やはり男性にとって「体の関係」が重要なことを如実に現す結果でしょう。
●年代別・男女別にみた未経験者の「婚外恋愛願望」および子どもの有無による違い
未経験者における「婚外恋愛願望」について年代別・男女別に比較してみたのが次のグラフです。男性は40代で「してみたい」「体の関係なしならしてみたい」の割合が最も高く(33.4%)、女性は「してみたい」「体の関係なしならしてみたい」共に若いほど高割合になることが判明しました。
第1報の「婚外恋愛」経験者の割合も40代男性が最も高く、女性では若いほど割合が高くなる傾向にありました。調査サンプルが異なるにもかかわらず、「婚外恋愛」未経験者でも年代別・男女別で同じ傾向を示しているのが興味深いところです。
ちなみに、「子どもあり」の方が高割合という点も「婚外恋愛」経験者と同様の傾向でした。未経験者の男女600人のうち「子どもあり」で「してみたい」人は18.6%、「子どもなし」で「してみたい」人は9.4%という数字となっています。
「子どもあり」の既婚者の方が「婚外恋愛」を求めやすいという傾向がここでも裏付けられるでしょう。
◆未経験者の「婚外恋愛願望」における地域差
最後に未経験者の「婚外恋愛の願望」についても地域差がないかを分析してみました。前半で紹介した「都道府県の既婚者における『婚外恋愛』経験者の割合」で取り上げた9都道府県について、「婚外恋愛をしてみたいと思うか」との質問に対する未経験者の回答状況を比較してみました。
調査サンプルが異なるにもかかわらず、ここでも福岡県・東京都で「婚外恋愛してみたい」という回答の割合が高く、埼玉県・神奈川県で低いという結果が示されました。福岡県と東京都では婚外恋愛への関心が高く、埼玉県と神奈川県では低い傾向にあることの裏付けになるでしょう。
「婚外恋愛」経験者の割合と相関の度合いが小さかったのは北海道と愛知県です。限られたデータではありますが、北海道では願望を持つ人の多くがすでに婚外恋愛を経験済み、愛知県では願望があっても踏み出せない人が多いという解釈がなりたちます。
また、福岡県は「婚外恋愛してみたい」が31.6%と高割合にもかかわらず、「体の関係なしならしてみたい」は0%という結果になりました。それぞれ県民性や文化を反映しているのかもしれません。
また、「婚外恋愛経験者の割合:東日本と西日本の比較」と同様の方法で、「婚外恋愛の願望」についても東日本と西日本の違いを比較したみたところ、同じく東日本で低く西日本で高いという西高東低の傾向を示しました。
▼「婚外恋愛の願望」:東日本と西日本の比較
|
総数 |
してみたい |
体の関係なし ならしてみたい |
したいと思わない |
どちらともいえない |
東京を除く 東日本 |
243 (100%) |
28 (11.5%) |
19 (7.8%) |
147(60.5%) |
49 (20.2%) |
福岡を除く 西日本 |
257 (100%) |
43 (16.7%) |
16 (6.2%) |
153 (59.5%) |
45 (17.5%) |
さらに詳細は掲載しませんが、「大都市圏とそれ以外」の比較でも大きな差はないという結果が得られ、「婚外恋愛経験者の割合」と同様の傾向を示しました。
これらの2つのサンプル調査で似たような傾向が得られたことから、今回の紹介したような「地域差」は存在する可能性が高いといえるでしょう。
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◆今後の調査予定
今回の調査は、既婚者を対象とした「婚外恋愛」に関する予備調査の結果分析の第2報です。
次回以降では、「婚外恋愛」経験ありの男女350人を対象とした本調査の結果を分析し、婚外恋愛の経験人数、婚外恋愛のパートナーと知り合ったきっかけ、婚外恋愛をした理由、体の関係の有無など、婚外恋愛の実態を深掘りした報告を行います。
また今後、セックスレス、セカンドパートナー、既婚者の異性関係など、「現代の夫婦関係の形」「既婚者の新たな生活スタイル」をテーマとした調査を実施していく予定となります。
今後も私どもの調査について注目していただければ幸いです。
◆調査内容・本リリースに関するお問い合わせ
今回の調査内容やデータの詳細に関するお問い合わせ、報道関係の皆様の取材依頼やお問い合わせは下記までお願い申し上げます。
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