プレスリリース

2022年12月19日 14時00分

株式会社AquaFusion

アクアフュージョンが養殖魚自動尾数カウントシステム「MagicCounter(マジックカウンター)」の全国販売を開始

IT

~最新の超音波技術を活用し誤差10%以内で正確に尾数を測定。音声対応も~

株式会社AquaFusion(以下、当社)は、養殖生簀の魚の尾数を自動でカウントする「MagicCounter」(以下、マジックカウンター)を12月19日より全国で販売を開始いたしました。

マジックカウンターマジックカウンター

 
  • 分養時に生簀間を移動した魚の数を自動でカウント
 養殖漁業では、生簀内の養殖魚の密度を適切に保つため、養殖魚が成長すると、元の生簀から他の生簀に魚を移す「分養」という作業を行います。分養を正確に行い、生簀内の密度を生育に適した状態に保つためには予定した個体数を確実に分養する必要があります。しかし、移動する養殖魚の個体数を目視で把握することには限界があり、正確に分養することができずに作業のやり直しが発生することが多く、養殖漁業における大きな課題の1つとなっていました。
 マジックカウンターは、生簀と生簀の網を繋いでつくった魚道(通過枠)に超音波の送受波器を設置することで、通過する魚の個体数を海中でカウントするとともに、洋上でリアルタイムに確認できるシステムです。リアルタイムで生簀間を移動した魚の数を自動カウントする事ができるため、分養を正確行うための重要な情報を作業者に伝える事ができ、作業の大幅な効率化が可能です。

分養のイメージ分養のイメージ

 

機器の構成機器の構成

 

  • 誤差10%以内の高精度な尾数把握を実現
 従来、生簀の中の魚の確認は水中カメラを利用した方法が主流でした。しかし、カメラでは魚の重なりや海中のにごりなどの環境要因により正確な計測が困難でした。そのため当社は、超音波式での計測方法を採用し、当社独自技術「FINE Technology」(高頻度超音波送信センサーと、魚体識別アルゴリズム:特許取得済)を応用することで、水質の影響を受けず、魚が密集した状態でも魚1匹1匹を個体識別し正確に個体数をカウントする事を実現しました。
 また、超音波を使った方法も海中をくまなくセンシングするには非常に大掛かりな装置が必要となり、コスト的に製品化が難しい状況でした。しかし、新たな特許出願中の技術により、部分的に海中を計測すれば、非計測のエリアも含めた全体の個体数を正確に推計することに成功し、製品化を実現しました(特許出願中:特願2022-189848)。現時点の計測誤差は平均約10%以内で、分養を実施するうえで十分な精度を確保しています。

※開発背景についての関連リリース:https://newsrelea.se/Bq98EO

カメラ式と超音波式の違いカメラ式と超音波式の違い

マジックカウンターの仕組みマジックカウンターの仕組み

 

  • 操作は簡単。通過尾数を音声でお知らせ
 マジックカウンターの使い方はとても簡単です。機器をセットしたら、PCでアプリを起動しボタンを押すだけで簡単に計測する事が可能です。表示画面は余計な情報をそぎ落とし尾数のみを表示。PCを機器本体に収納してお使い頂く事も可能です。
 また計測した魚の尾数をステップ毎(200尾~1,000尾の間で設定可能)に音声でお知らせする機能もあり、計測中に他の作業をする事も可能です。
 
  • 各生簀に合わせ、導入からアフターサービスまで手厚くサポート
 養殖業者様ごとに生簀の形や大きさ、分養の方法は異なります。当社は導入前に必ずカウンセリングを行い、お客様の生簀や魚種にあった機器の微調整を行い納品します。また、機器導入後も1年間無料(実地・遠隔)でサポートを行ない、より精度の高い計測が実現できるようサポート致します。

 現在更なる機能改善に取り組んでおり、23年度中には魚道を逆走している魚の検知などの改善を実施する予定です。
 当社は、この他にもサイズが分かる魚群探知機「AquaMagic」や、定置網の入網量を計測する「MagicBuoy-T」など漁業の効率化を推進する機器を販売しております。最新の超音波テクノロジーで日本の水産業の発展と地域経済の活性化に貢献し、当社の理念である「テクノロジーで海に恩返しをする」を実現します。

 

  『本件に関する問合せ先』
  Mail: info@aquafusion.jp
  HP: https://aquafusion.jp
  担当: 取締役 松尾
企業情報
企業名 株式会社AquaFusion
代表者名 笹倉豊喜
業種 製造業