子どもたち大喜び! 牛乳を飲むと漫画が現れる牛乳瓶「ミルクコミック」が小学校の給食へ
通信
“子どもたちにとって最も身近なフードロス” 牛乳の飲み残しを減らすためのプロジェクト
乳製品の製造・販売を手掛ける関牛乳株式会社(所在地:岐阜県関市、代表取締役:吉田宰志、以下「関牛乳」という)と、世界最大の広告会社WPPグループ傘下のジオメトリー・オグルヴィ・ジャパン合同会社(所在地:東京都渋谷区、CEO:太田一郎、以下「ジオメトリー・オグルヴィ」という)は、”子どもたちにとって最も身近なフードロス”と呼べる牛乳の飲み残しを減らすためのプロジェクトとして、子どもたちが牛乳を最後まで飲みたくなるユニークな牛乳瓶「ミルクコミック」を共同で開発したことをお知らせいたします。
■「ミルクコミック」公式ホームページ https://sekimilk.net/home/milkcomic/
本来食べられる食品が廃棄されてしまうフードロス。これらを減らすことは、SDGsにおける重要な達成目標のひとつです。特に牛乳は私たちの食生活になくてはならない食品であり、その分廃棄量も多い傾向にあります。最近では小中学校の給食で出される牛乳の飲み残しが問題になっており、これは”子どもたちにとって最も身近なフードロス”と言えるでしょう。
関牛乳では、このような牛乳の廃棄問題に積極的に取り組んでおり、2022年2月には廃棄される牛乳を使ったフレーバーバターと脱脂粉乳アイスの製造プロジェクトをクラウドファンディングで立ち上げ、目標の1000万円を超える資金を獲得するなど、業界内外に独自のメッセージを発信し続けています。
今回この関牛乳と、アイデアで社会問題の解決を目指すジオメトリー・オグルヴィがタッグを組み、子どもたちが給食で出される牛乳を最後まで飲みたくなるユニークな牛乳瓶「ミルクコミック」を開発しました。
「ミルクコミック」のアイデアは、牛乳瓶に小中学生の子どもたちが大好きな4コマ漫画をプリントするというもの。漫画は牛乳色の白いインクで印刷されており、牛乳が入った状態でははっきりと読むことができません。牛乳を飲み進めることで徐々に漫画が現れ、最後まで飲まないと結末が分からないため、ついつい飲み切ってしまうという仕掛けです。
牛乳瓶に描かれているのは、オリジナルのギャグ漫画『ミルクモンスター』。子どもたちに牛乳にもっと親しみを持ってほしいという想いのもと、様々な乳製品を題材にしたユニークなモンスターたちが登場する、クスッと笑えるストーリーを考案しました。『ミルクモンスター』は全10話となっており、子どもたちに「他のストーリーも読みたい!」という気持ちを促すことで、継続的に牛乳を飲み切る習慣が付くような工夫をしました。
『ミルクモンスター』の作者は、Twitterで2万件もの「いいね!」を集めた「もしコロコロコミックにAmongUsのギャグ漫画が掲載されたら」ほか、「それでも人間レオンくん」「自称漫画家だけど学校の先生やってます」等の作品が話題の漫画家、あみあきひこ先生。思わず続きが読みたくなる楽しい4コマ漫画が仕上がりました。
本プロジェクトにおける最初の取り組みとして、6月1日「牛乳の日」にちなみ、5月31日(火)に岐阜県・関市立旭ヶ丘小学校にて、給食へ「ミルクコミック」を試験的に導入しました。
給食に先立って行われた牛乳とフードロスにまつわる特別授業では、ふだん給食で何気なく飲んでいる牛乳ができるまでの過程を、牛の体内の仕組みなども織り混ぜながら紹介するとともに、そうして作られた大切な牛乳が子どもたちにとって身近な食品ロス問題につながっていることを、地球の未来を守るSDGsの観点から解説しました。
特別授業終了後、給食ではじめて「ミルクコミック」を手にした子どもたちは、「牛乳を飲み終わったときに漫画が出るのがおもしろい!」「漫画がおもしろかったし、給食が楽しくなりました!」と大喜びで、牛乳を最後まで楽しく飲み切り、改めて牛乳のおいしさと、牛乳を残さず飲むことの大切さに気づいた様子でした。
「ミルクコミック」プロジェクトでは、今回の試験導入の反響を見ながら、全国の小・中学校やイベント会場などで、「ミルクコミック」をきっかけにした啓蒙活動を順次拡大していくことを目指します。
■開発者によるコメント
プロジェクトをリードする関牛乳の吉田宰志は、次のようにコメントしています。「おいしい牛乳を作っても、その多くが捨てられてしまう悲しい現実に、長らく心を痛めておりました。ただ、捨ててほしくないからといって、子どもたちに無理やり飲ませてもなんの意味もありません。なんとなく残している子どもたちに、楽しく前向きな気持ちで、おいしく牛乳を飲んでもらい、好きになってもらいたい、そんな想いからこのプロジェクトは始まりました。「ミルクコミック」を通して子どもたちが牛乳を好きになってくれることで、牛乳の飲み残しが減ると信じていますし、これをきっかけに多くの人がこの問題に目を向けて、学校の給食に牛乳が出てくる意義を感じてもらえたら嬉しいです。」
【参照情報】
■日本の食品廃棄量は世界第16位
2017年のデータに基づく農林水産省の試算によると、日本の食品廃棄量は約612万トン。もったいない文化が定着する日本ですが、驚くことに世界第16位(2021年時点)のフードロス大国でもあるのです。
参照:食品ロスの現状を知る|農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html
参照:UNEP Food Waste Index Report 2021|UN(国際連合)
https://www.unep.org/resources/report/unep-food-waste-index-report-2021
■地域によっては牛乳を飲み残す小中学生は全体の約66.5%
北海道・様似町の2020年度におけるアンケート調査によると、約66.5%の小中学生が給食時の牛乳を飲み残しており、その理由として最も多いのが「なんとなく残してしまう」。本来飲めるはずの牛乳が、「なんとなく」という理由で廃棄されている悲しい現実があります。
参照:Ⅲ 調 査 結 果(単純集計)|様似町
http://www.samani.jp/news/結果報告書(調査結果【単純】)xlsx.pdf
■関牛乳株式会社について
商号:関牛乳株式会社
代表者:吉田宰志
所在地:501-3835 岐阜県関市観音前41番地
設立:昭和25年5月15日
営業品目:低温殺菌牛乳/乳製品一般 飲料自動販売機/各種業務食品
URL:https://sekimilk.net/home/
■ジオメトリー・オグルヴィ・ジャパン合同会社について
ジオメトリー・オグルヴィ・ジャパン合同会社は、日本の企業のマーケティング活動、ビジネス価値の実現を支援する充実したサービスを提供するため、2019年4月にジオメトリーとオグルヴィのパートナーシップのもと設立されました。クリエイティブには、社会に有意義な変化を推進する力があると信じ、様々な社会課題への取り組みを行っています。