プレスリリース

2010年9月15日 18時00分

ドットコモディティ株式会社

「15日の東京金の日中取引は急騰。大引けの前営業日比は、96~100円高」【ドットコモディティ】

金融

15日の東京金の日中取引は急騰。大引けの前営業日比は、96~100円高.

15日の東京金の日中取引は急騰。大引けの前営業日比は、96~100円高.

ドットコモディティ株式会社(本社:東京渋谷区・代表取締役社長 舟田仁)では、年間35,000本以上のコモディティレポート配信実績を誇る「rigoo.net(リグー)」から、お客様向けに毎日レポートを執筆している小針秀夫氏のレポートをご紹介しております。

(小針秀夫氏)
トーキョー・トレーダーズ・タイムズ代表取締役
東京工業品取引所日報編集長を経て、2001年にトーキョー・トレーダーズ・タイムズを設立。
現在は「コモディティ・ジャーナリスト」として各メディアで活躍中。

一部抜粋
【金】
15日の東京金の日中取引は急騰。大引けの前営業日比は、96~100円高。前日のNYが急騰したところに為替が大きく円安に傾いたことから一気に値を吹いた。一時、ほぼ全限が100円超の暴騰となった。ロコ・ロンドン現物高は変わらずで推移。夕方3:30現在のロコ・ロンドン現物は1268.50ドル。
今日の東京外国為替市場で、円相場は1ドル=85円ちょうど近辺に下げ幅を広げた。14時前には一時85円14銭近辺まで下落した。政府日銀による円売り・ドル買い介入が午後の市場でも断続的に実施されたが原因。午後2時時点では前日17時時点に比べ1円75銭の円安・ドル高の84円96~99銭近辺で推移している。円売り・ドル買い介入の影響で円が対ドルで弱含んでいるため、ユーロに対しても円売りが続いている。
14日のNY金市場は急騰した。強含み。中心限月12月限は前営業日比0.6ドル高の1247.1ドル。様子見気分が広がって緩慢な値動きにとどまった。
NY金市場は金融投資リスクを回避するための資産をシフトしようとの流れが強まり、一気にファンドの金買いの動きが強まった。この動きにより、金相場は急騰し、1276ドルまで上昇、それまでの最高値1266ドルを突破して史上最高値をつけた。高値更新は3カ月ぶりのこと。
また15日の上海市場で金先物相場は最高値に上昇。投資資金の安全な退避先を求める需要が高まる中、史上最高値を更新した海外市場の動きに追随した。上海先物取引所の金先物12月限は一時1.7%高のグラム当り277.10元を記録した。上海金取引所の金直物価格も大幅上昇し、過去最高値の1グラム=276.15元を付けた。
本日、5時から取引が再開される夜間取引では、もち合い見通し。午後4時00分現在のロコ・ロンドン現物は1269.82ドル。東京金先限ベースの予想レンジは3460~3480円中心。


【原油】
15日の原油相場は、当限を除き反発。前日の夜間取引では、スピード調整による売り物が先行。8月の米小売売上高が事前予想を上回ったものの戻りは限定的。本日の日中取引では、NY原油相場反落も織り込み済みで、概ね前日の夜間取引終値と同水準での取引開始。序盤は米石油協会(API)統計での原油在庫増加などから上値重く推移。ただ午前10時30分頃から断続的に政府・日銀による円売り介入が行われたことでドル円相場は2時間ほどの間に2円近く円安方向へ。円建ての東京原油相場も一気にプラスサイドへ転じた。海外のドル建て原油相場自体は直近上昇トレンドを継続している中で、懸念材料であったドル円相場が一先ず底打ち。円高警戒感弱まったことで、高値圏での揉み合いが続いて取引を終えた。午後3:30現在のNY原油時間外取引期近10月限は、前営業日終値比0.45ドル安の76.35ドル。前営業日比(帳入値比較)は、変わらず~580円高。先限2月限の帳入値段は、前営業日比580円高の4万1860円。
14日のNY原油相場は、期近が反落。NY原油相場期近10月限の終値は、前営業日比0.39ドル安の76.80ドル。スピード調整の売りから利食いが先行するも、8月の米小売売上高が市場予想以上に増加。外国為替市場でのユーロ高ドル安の動きも加わり、期近10月限は78ドルに後1セントのところまで迫った。ただその後、加米間の石油パイプライン再会の可能性が伝わるとそれまでの上げ幅を一気に失いマイナスサイドへ転落。米株式相場が軟調だったこともあり、期近中心に反落で取引を終えた。
モントリオールで今週開かれている世界エネルギー会議では、世界は次のエネルギーブームに備えるべきだとの声が強まった。エネルギー需要は増加するとの長期的な見通しが、景気回復ペースが鈍化しているとの懸念をしのいだ形だ。米調査機関IHSケンブリッジ・エネルギー研究所(CERA)のダニエル・ヤーギン会長は、「今後20年間で電力・燃料需要が30-40%増加する」との見通しを示した。新興市場諸国の所得が増加し世界経済が成長するとの見方が背景。
APIが14日発表した10日までの週間石油統計によると、原油在庫が前週比333万バレル増加の3億6184万バレル、ガソリン在庫が前週比96万バレル減少の2億2533万バレル、留出油在庫が前週比152万バレル減少の1億6751万バレルとなった。
本日午後5時からの夜間取引は、底堅い展開を予想。円売り介入によって一先ず円高警戒感が後退したことで下値限定的か。予想レンジ(先限)は、4万1400~4万2400円。


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