プレスリリース

2022年7月20日 11時40分

株式会社エンカレッジ

「オンラインしごと体験」を提供するエンカレッジが、経済理論を活用したサービス価値向上に向け、SciDe Labと業務提携

サービス

個人の目的や個性に応じたオンライン就業体験を通じて、就職への不安や難しさを感じている方々も含めた幅広い就業希望者のキャリア開発、就職実現を目指す

株式会社エンカレッジ(大阪府大阪市 代表:窪貴志)と、石川竜一郎早稲田大学教授が経済学の社会実装を目的として設立したSciDe Lab(東京都新宿区 代表:古澤剛)株式会社は、いつでも・どこでも・だれでも仕事の擬似体験ができるオンライン就業体験サービス「オンラインしごと体験(https://shigoto-taiken.com/)」への経済理論の活用を通じたサービス価値・ユーザー体験の向上にむけ業務提携を開始したことをお知らせいたします

  • 背景と目的
いつでも・どこでも・だれでも仕事の擬似体験ができるオンライン就業体験サービス「オンラインしごと体験」は、2020年9月のリリース以降、累計1600名以上の学生・求職者に利用されてきました。

個人での利用以外に、大学等の教育機関や支援機関におけるキャリア教育の一環としての活用も進んでいますが、その中でも発達障害などの障害を持った学生や支援を受けている方々を対象とした活用が広がっています。

労働力人口減少や社会の多様性実現という観点から、障害者の就業は重要な社会課題であるものの、障害者を対象としたインターンシップの不足や、就業への不安から就職活動自体に難しさを感じる方が少なからずいるのが現状です。「オンラインしごと体験」は敷居の低い社会体験を可能にし、適職理解などを通じて、就職活動に踏み出す一歩につなげてきました。


この「オンラインしごと体験」の更なるサービス価値向上に向け、早稲田大学国際学術院の石川竜一郎教授が経済学の社会実装を目的として設立したSciDe Lab(サイデラボ)株式会社と業務提携し、共同研究及び開発を行って参ります。

近年世界においては経済学のビジネス応用が進んでおり、中でも注目されている領域であるゲーム理論(※1)の国内第一人者である石川教授の知見を活用し、「オンラインしごと体験」の利用者が、より自身の目的や個性に応じた体験をできるようにする事を通じて、障害などを要因として就職への不安や難しさを感じている方々も含めた幅広い就業希望者のキャリア開発、就職実現を目指します。

なお、本取組は、株式会社東京海上日動キャリアサービスが公益財団法人パブリックリソース財団と協働して設立した「働く力応援基金(※2)」の助成を受けて取り組んでいます。
 
  • 業務提携の内容
オンラインしごと体験に関する、経済学及びゲーム理論の知見を活用した以下事項についての共同研究
・ユーザーの特性や状況に応じた最適なコンテンツを抽出するマッチングメカニズム
・ユーザーに最適なコンテンツを提案するための推薦システム
・各コンテンツ(しごとサンプル、しごとインタビュー)がユーザーに与えた影響の因果推論手法(※3)に基づく評価
・マッチングや推薦に必要なユーザー情報を高精度で把握するためのアンケート設計、他

 
  • オンラインしごと体験について
「オンラインしごと体験(https://shigoto-taiken.com/)」は、障害者や働きづらさを抱える若者の就職支援を行う株式会社エンカレッジと、小学生から大学生までのキャリア教育プログラムを提供するNPO法人JAE(大阪府大阪市 代表:坂野充)が共同開発した、いつでも・どこでも・だれでも仕事の擬似体験ができるオンライン就業体験サービスです。

参加者は、様々な仕事について、実際にその仕事に携わっている職業人のインタビュー動画(しごとインタビュー)を視聴したり、リアルな状況設定がされたケーススタディ(しごとサンプル)を通じてその一部を体験する事ができます。これにより、新型コロナによるインターン機会の減少により就業体験が難しい学生や、障害などを要因にインターンやOB訪問等に踏み出せない方々も仕事内容や働くイメージを持つ事が可能となります。

なお本サービスは、個人による利用以外にも、大学等の教育機関において就職・キャリア支援ツールとして非常に高い評価を得ています。既に50校以上の採用実績があり、今年度はさらに採用規模が拡大する予定です。

今後は、企業との協業によるコンテンツの充実、キャリア教育の教材や適性・適職診断ツールとしての用途拡大、データサイエンスの活用による体験向上等に取り組み、全国の大学や各種支援機関を含めた一層のユーザー拡大を目指します。
  • 株式会社エンカレッジについて
本 社:〒550-0013 大阪府大阪市西区新町1-4-26 四ツ橋グランドビル2階
資本金:1,000万円
代表者:窪 貴志
社員数:55名(2021年11月現在)
設 立:2013年7月
サイト:https://en-c.jp/
事業内容:
・発達障害に特化した就労移行支援事業所エンカレッジ(大阪、心斎橋、天満橋、京都、京都三条、早稲田駅前)
・働くチカラPROJECT(発達障害やコミュニケーションが苦手な学生の就職支援プログラム)
・障害学生向けの就活エージェント「家でも就活オンライン」
・学生向け就業体験サービス「オンラインしごと体験」
・発達障害進路相談室「en+career」(発達障害のある人の就職相談)
・学校法人支援サービス(発達障害学生や学校生活・就活に困難さを抱える学生向け講座、教職員向け研修など)
・企業向け障害者雇用支援サービス(コンサルティング、採用・定着支援等)
 
  • SciDe Lab株式会社について
会社名:SciDe Lab株式会社(サイデラボ株式会社)
ファウンダー:石川竜一郎 早稲田大学国際学術院教授
代表者:古澤 剛
設 立:2021年7月
本 社:東京都新宿区高田馬場3−1−5
サイト:https://scidelab.jp
問合せ:info@scidelab.jp
事業内容:経済学・ゲーム理論の知見を活用したコンサルティング、教育サービス
 
  • 用語説明
(※1)ゲーム理論ー個々人の意思決定が互いの利益に影響を及ぼす相互依存的状況下で、適切な意思決定とは何かを探究する理論
(※2)働く力応援基金ー株式会社東京海上日動キャリアサービスが公益財団法人パブリックリソース財団と協働し、インクルーシブな世界の実現を図ることを目的に設立した基金。障害者をはじめ、生活困窮者や引きこもりの方々、さらにはシングルマザーや児童養護施設出身者など、幅広い方々に対して、それぞれの事情に応じた独自の就労支援を行う団体を支援しています
(※3)因果推論手法ーある事象が生じる原因となることがらをデータを用いて検証する分析手法の総称