プレスリリース

2012年4月16日 15時00分

ハネウェルジャパン株式会社

低GWPと難燃性を両立したハネウェルのエアゾール用噴射剤(HFO-1234ze)が国産ダストブロワー製品に相次ぎ採用

医療

低GWPと難燃性を両立したハネウェルのエアゾール用噴射剤(HFO-1234ze)が国産ダストブロワー製品に相次ぎ採用、従来製品に比べ地球温暖化への影響を最大99.5%削減すると共に、特別な機器へ投資することなく、ダストブロワーの転換により、事業所からの温暖化ガス排出を低減

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2012年4月16日 - ハネウェルジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:家永正之)は、火気に対する高い安全性を持ち温室効果が低く環境にやさしい当社エアゾール用噴射剤「ソルスティス 1234ze(化学名称:HFO-1234ze)」が、エアゾール缶に充填された高圧ガスの噴射によってホコリや粉塵を除去するダストブロワーの噴射剤として東邦金属工業株式会社(本社:東京都江戸川区、代表取締役社長:澤田武史)およびサンリライ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:相澤武壽)に相次いで採用され、これら製品の発売が開始されたことを発表します。

ソルスティス1234zeはオゾン層を破壊せず、GWP(Global Warming Potential:地球温暖化係数、CO2を1とした温暖化能力)は6であり、これまでの噴射剤HFC-134a(GWP = 1430)やHFC-152a(GWP = 124)と比較して非常に小さい値となっています。ソルスティス噴射剤を用いたダストブロワーの温室効果への影響は、噴射剤にHFC-134aを用いた従来製品と比べ99.5%、同じくHFC-152a製品で93%の削減が可能となります。また噴射剤にHFC-134aを用いた400ml入りダストブロワーをソルスティス噴射剤ダストブロワーに転換することで、1本当たり683kgのCO2排出を削減でき、同HFC-152aの場合で42kgのCO2排出を削減できます。これにより、地球温暖化対策およびISO14001環境マネジメントシステムに取り組む事業者様は、特別な機器に投資することなく、自社で使用するダストブロワーを転換するだけで温室効果ガスの排出削減に対応することができます。

このたび発売が開始されたダストブロワーは、東邦金属工業の「エアーダスターze 400」およびサンリライの「ダッシュブローze」で、エアーダスターze 400はオフィス用品通販アスクルのインターネットショップ( http://www.askul.co.jp/ )あるいは「2012年 春・夏号 カタログ」で二月下旬より販売開始されています。またダッシュブローzeは株式会社ダイヤモンド物産( http://www.dbtokyo.co.jp/ )から購入できます。

低温室効果と火気に対する高い安全性を両立

ダストブロワーは家庭やオフィスだけでなくATM(現金自動預け払い機)、自動改札機、自動発券機、精密機器のメンテナンスといった幅広い産業用途で利用が広がっています。その使用目的上、ダストブロワーによって大気に放出されたガスは回収できないため、その噴射剤には温室効果が低く環境にやさしいガスが求められています。噴射剤として従来より使用されてきたHFC-134aおよびHFC-152aはオゾン層破壊の懸念は無いものの、地球温暖化につながる温室効果が高いという問題が指摘されております。また温室効果低減のために、炭化水素類を噴射剤の主成分としたダストブロワーも幅広く販売されておりますが、可燃性が強いため使用用途が制限される、使用時に注意が必要と云った難点があります。このためにユーザーからは火気に対する安全性と環境負荷を低減したエアゾール用噴射剤が求められてきました。こうした市場ニーズを受け、ハネウェルでは従来の噴射剤では実現できなかった安全性と低温室効果を両立したソルスティス1234zeを開発・販売しております。

ハネウェルのフッ素化学品事業部でエアゾール担当グローバルマーケティングマネージャーを務めるハネロール・リッティンガーは「ハネウェルのHFO-1234zeは、国連勧告および欧州、米国化学品規制では不燃性として認められています。測定方法の違いによって世界中で日本のみ可燃性に区分されていますが、火炎長試験などエアゾールの使用方法を考慮した各種の安全性試験によって、非常に燃えにくい性質を持ち実用上の燃焼リスクは非常に低いことが明らかになっています。このためソルスティス1234zeは、現在ダストブロワーで使用されているHFC-152a、DMEやLPGなど可燃性の炭化水素類よりも火気に対する安全性に優れており、従来の噴射剤では実現できなかった火気に対する安全性と低温室効果を両立したエアゾール用噴射剤です。」とコメントしています。

またソルスティス1234ze噴射剤は、すでに日本の化審法、米国TSCA、欧州REACH、中国、カナダの新規物質インベントリに登録されています。

ハネウェルでは、こうした低温室効果噴射剤の継続的な需要増加が見込まれることから、2011年5月に、米ニューヨークにあるHFO1234zeの製造施設を装置増強と生産性向上によって生産能力を3倍に拡張しています。今後当社では、エアゾール、押出発泡ポリスチレン、硬質ウレタン用発泡剤に加え、大型チラー用途についても積極的な用途開拓を進めていく方針です。

ハネウェルのソルスティス製品群は、ハイドロフルオロオレフィン技術をベースとして、冷媒、断熱発泡剤およびエアゾール噴射剤の分野で今日使用されている技術と同等あるいはそれ以上の性能を提供するものです。ソルスティスの製品群には、自動車用エアコンに使用されるソルスティス自動車エアコン用冷媒、欧州の押出発泡ポリスチレンで採用されているソルスティスガス状発泡剤(ソルスティスGBA)および、エアゾール用のソルスティス噴射剤があります。

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ハネウェル特殊材料事業について
Honeywell Performance Materials and Technologiesは、フッ素製品を含む高性能特殊素材、特殊フィルムおよび添加物、高機能ファイバおよび合成物、中間体、特殊化学品、電子材料および化学品、石油精製のためのテクノロジと原料の提供において世界をリードしています。

ハネウェル社について
ハネウェルインターナショナルは、フォーチュン(Fortune)100社にノミネートされた、テクノロジおよび製造分野におけるトップレベルの複合企業であり、航空宇宙分野の製品およびサービス、ビル/住宅/産業用の制御テクノロジ、自動車部品、ターボチャージャ、特殊原料などを世界中のお客様に提供しています。ニュージャージー州モリスタウンシップに拠点を置くハネウェルの株式は、ニューヨーク、ロンドン、およびシカゴ証券取引所で取り引きされています。ハネウェルの詳細については、 http://www.honeywell.com を参照してください。