プレスリリース

2022年度 多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 卒業制作演劇公演『メビウスの輪〜縁の交わり〜』

エンタテインメント

多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科です。 私たちは<演劇舞踊コース>と<劇場美術デザインコース>を設け、それぞれのコースの専門性を深めつつ、交差し合いながら上演芸術を学んでいます。この度、12月末に第6期生の卒業公演を行う運びとなりました。

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【演劇舞踊デザイン学科 卒業制作演劇公演とは】

演劇舞踊デザイン学科は、感性豊かな身体の表現者、創意豊かな空間を演出するデザイナー、劇作家、演出家等の育成を目的とした学科です。それらの専門性から演劇舞踊コースと、劇場美術デザインコースを設けカリキュラムを展開しています。 

卒業制作は、学びの集大成として、両コースのコラボレーション作品を企画し公演を行なっています。今年度はカンパニー全体でミーティングを重ねた結果、2本立てで上演することに決まりました。卒業制作演劇公演で2つの作品を上演するのは、2019年の『英雄』『運命』以来です。

また、初めての試みとして学生が既存戯曲を脚色し演出します。

 

【監修コメント 柴 幸男】

彼らの集団運営、創作の姿を見ていると、新しい時代が来ているのだと強く感じます。これまでのような権力構造からはなれて演劇はつくれる、と彼らは証明しようとしています。『メビウスの輪~縁の交わり~』と名付けられた本企画は2作品の同時上演という多摩美の演劇公演でも見たことのないものになりました。どちらも過去への対峙、忘却への抵抗、そして未来への創造を扱っていることは注目に値すると思います。上演が終わったときどのような景色が見えるのか。今から楽しみです。

 

【メビウスの輪〜縁の交わり〜とは】

全人類に平等に与えられている"時間"を、何に費やすかは個人の自由である。私たち演劇舞踊デザイン学科6期生の学生たちは、大学4年間の時間を舞台芸術に費やしてきた。

 人は自分の生きやすいように生き、心地よい環境を作ろうとする。自分が見たいものを見、聞きたいことを聞く。しかし、果たしてそれでいいのだろうか。過ごしてきた時間は一人一人異なるため、人の数だけの正義があり、それだけ偏見も生まれる。全員が幸せな空間を作ることは難しいことなのかもしれない。それでも相手を慮って想像することは、芸術に触れている私たちにとって重要なことの一つではなかろうか。

 さて、今回の卒業制作のタイトルである『メビウスの輪』。これは、細長い帯を 1 回ねじって両端をはり合わせたときに、表裏の区別ができない連続面となる図形である。表側がいつのまにか裏側になっている不思議さを示している。正反対のものは相容れないものではなく、実際には共存しているものだ。子供と大人、男と女、過去と未来、生と死。未来に向かって生きるために私たちには過去を振り返り、先人たちが作った歴史を学ぶ意義がある。その終わりがなく正解のない作業を経て、今の私たちが表現できるものを残したい。   

 

【上演作品】

『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』
ここからはじまり、ここからおわり、ここから続いていく。

ここはみんなが集う場所。彼女たちの痛みも揺らぎもやさしさも。

とある大学の、とある学生たちの、とある時間が詰まっている。そんな場所。

私はこの旧体育館が好きでした。

春でも冬でもやわらかな光が射して、この光に大事に包まれているように思えるから。

きっとみんなも、この場所が好きなんだと思う。

やがて解体されゆくこの場所に私は何ができるだろうか。彼女は何を思うだろうか。

脚色・演出:蔭山 あんな

 

『エッグ』

古びた原稿用紙に書かれていたのは、

"エッグ"というスポーツで東京オリンピックを目指すアスリートたちの物語。

忘れられていた物語を今、読み解いてみる。

そんな今もいつかは過去になり、過去はいつか忘れられる。

でも私たちは、

白い殻が何を包み隠そうとも、

これまで過去になったこともこれから過去になることも、

忘れたくない。

脚色・演出:旦 妃奈乃

 

【キャスト】 

『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』

※○は12/25(日)、◉は12/26(月)の配役となります。

息吹        上瀬 もも

敬虔        ○小山田 匠        ◉仁科 穂乃花

奔放        ○原 裕穂         ◉望月 さあや

哲学        ○大森 菜生         ◉田坂 歩

癇癪        ○佐藤 桃彩        ◉内川 大輝

沈黙        ○石田 陸         ◉荒木 香乃

平穏        ○片寄 梨亜        ◉黒木 真衣

飴玉        ○JIANG Xiaoqian(姜 暁騫)     ◉佐々木 夢

〇〇        ○中嶋 千歩                      ◉川口 時生

 

『エッグ』

阿倍比羅夫               椎名 陸斗 / 太田 華子             振付師           佐藤 里帆

苺イチエ                 井澤 佳奈 / 島田 和哉             消田監督         越石 裕貴

芸術監督                 下田 あい         ○田フミヨ       田中 伶奈

粒来幸吉                 奥山 樹生 / 青木 樹      女学生           済木 心媛

オーナー                 鈴木 彩愛                                              福嶋 まりあ

平川                      虫鹿 優也 / 平岡 美理           本田 実子

振付師                   佐藤 里帆                 水落 燈李

 

【スタッフ】

『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』

脚色・演出:蔭山 あんな

演出助手:田坂 歩 / 仁科 穂乃花

衣裳プランナー:○小宅 瑞樹 / ◉渡邉 佳菜

照明プランナー:WANG Yanni(王 晏霓)

稽古場補佐:大橋 咲来 / 原島 美怜

 

『エッグ』

脚色・演出:旦 妃奈乃

演出助手:水落 燈李

衣裳プランナー:馬込 凜

照明プランナー:LI Zheng(李 政)

 

舞台美術プランナー:金子 梓美

舞台美術:青木 美久 / 尾﨑 千歳 / 金子 梓美 / 重留 野々花 / 鈴木 塔子 / CHI Yizhou(迟 亦周) / 永井 茜 / 難波 仁美 / 蓮沼 有彩 / 八木 瞬羽

衣裳:LEE Jiwon / 小宅 瑞樹 / 島田 真美 / 野﨑 郁稀 / 馬込 凜 / 渡邉 佳菜

照明:WANG Yanni(王 晏霓) / 片岡 菜々美 / 後藤 円佳 / 佐野 杏奈 / LI Zheng(李 政)

舞台監督:蓮沼 有彩 / 八木 瞬羽
音響:鈴木 はじめ*(妖精大図鑑)/ 若林 なつみ*        *外部協力

 

プロジェクトリーダー:佐々木 瑠海

制作:LEE Jiwon / 木島 史人 / 佐々木 夢 / 重留 野々花 / 野﨑 郁稀 / 平岡 美理

宣伝美術:日俣 千樹(統合デザイン学科 3年)

リード文:太田 華子

広報写真:中嶋 千歩

 

監修:柴 幸男

 

【アドヴァイザー】

上演:大石 将弘 / 岸井 大輔 / 野上 絹代

舞台美術:金井 勇一郎

大道具製作:阿部 宗徳 / 岡田 透

衣裳:加納 豊美 / 石橋 舞 / 三浦 洋子

照明:成瀬 一裕 / 藤巻 聰 / 大平 智己 / 鈴木 聖人

宣伝美術:則武 弥

舞台監督:佐藤 恵

制作:加納 豊美 / 坂本 もも

授業担当副手:青木 哲

 

企画制作:多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科6期生

主催:多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科

 

【公演概要】

●日時

2022年12月25日(日)18:30 26日(月)13:00

上演時間:約150分(70分2本立て・途中休憩10分含む)

受付開始・開場:開演30分前

 

会場

東京芸術劇場 シアターイースト

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1

Tel.03-5391-2111(代)

アクセス:JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より2分。駅地下通路2B出口と直結。

 

●料金

一般:¥4,000

U25:¥3,500

高校生以下:¥1,000

 

●チケット取り扱い 2022年11月5日(土)10:00 発売

<一般・U25|事前入金・事前発券>

・ローソンチケット

Lコード:36043

ローソン・ミニストップ店内Loppi

http://l-tike.com/mobius/

 

<高校生以下|当日精算>

CoRich

https://ticket.corich.jp/apply/196973/

 

・入場整理番号付き自由席

・整理番号はご予約順に割り振られます。

・前売りチケットは、クレジット決済またはコンビニ入金、事前発券が必要です。

・ご予約の変更、チケットの再発行はできません。

・開演時間を過ぎますとお席にご案内できない場合がございます。

・未就学児はご入場いただくことができません。

・車椅子でご来場のお客様はご案内ルート確保のため事前にお問合せください。

・公演中止の場合のみ払い戻しを行います。あらかじめご了承ください。

​​・託児サービスあり(1週間前までに要予約https://www.geigeki.jp/access/support.html)

 

【感染症対策について】

新型コロナウイルス感染拡大の防止策、感染リスクの低減策を実施いたします。

ご来場の前に必ず東京芸術劇場WEBサイトをご確認ください。

東京芸術劇場 https://www.geigeki.jp/info/covid19_notice/ 

 

【SNS】

Instagram: https://www.instagram.com/mobiusbytau/

Twitter:https://twitter.com/mobiusbytau

 

【お問い合わせ】
●メビウスの輪〜縁の交わり〜 制作部 Mail:tamabi.sdd6th@gmail.com